脊椎の中に脊柱管というトンネルがあり、ここに脊髄神経が走行しています。脊髄神経は硬膜に覆われ2重に保護されていますが、脊椎の変形などにより硬膜ごと神経が圧迫されると、腰痛や下肢痛を感じ脊柱管狭窄症を呈します。
また神経が圧迫され続けることで、神経の圧迫から生じる症状の他に神経因性疼痛と言われる別な痛みが現れることも分かっています。
神経ブロックは、この神経から生じる痛みをリセットする効果があり、麻酔以外の治療効果があります。
ヘルニアなどの神経の圧迫そのものは取れませんが、神経に残っている痛みをリセットすることや癒着を剥がすことで効果が期待できる治療法です。
リハビリでは減らしずらい神経の痛みに効果があり、併用することで相乗効果が認めれます。
腰部硬膜外ブロックは、腰部の神経(L1~L5)から生じる症状に対し行います。
脊椎の変形やズレが脊髄神経を硬膜ごと圧迫します。圧迫し続けることで、神経に「神経因性疼痛」という疼痛を生じます。
脊柱管内の硬膜の外側に麻酔液を注入します。
神経因性疼痛や、癒着を剥がすことで症状を軽減することや消失させることができます。
神経が圧迫された部位に症状が現れます。
胸部硬膜外ブロックはTH1-12の部位の症状対して行います。
体調の悪いときには注射ができないことがありますので、あらかじめスタッフにご相談ください。
心臓病や脳梗塞などの病気の為に血をサラサラにする薬(抗凝固剤)を内服されている方は、スタッフまでご相談ください。
種類によっては、処方されている主治医を相談し、事前に内服を休薬するがあります。
下記をお持ちの方は事前に申し出ください。
ワーファリン
プラザキサ
イクザレルト
エリキュース
リクシアナ
※休薬する場合には主治医を必ずご相談ください。
自己中断は絶対にしないでください。
【検査Aまで移動】
ブロックを受ける方は、検査A前にある自動血圧計で、事前に血圧を測りお待ちください。
【血圧の測定法】
自動血圧計の横に設置されているバーコードリーダーに、受付表をかざしてから、血圧を計測してください。
【トイレを済ませましょう】
ブロック後に5~10分の安静が必要ですので、先にトイレをお済ませください。
【順次、お呼びします】
順番にて処置室でお呼びいたします。検査A・Bの前にてお待ちください。
針を刺す部位が出るように、コルセットやシップなどは外してください。
背中を出していただき、処置台の上に乗ります。横向きになり、腕を体につけてください。
注射する前に、お声がけします。
局所麻酔後に、硬膜外ブロックを行います。薬液(薄めた麻酔剤)を注入する際に重く感じることもあります。
注射が終わりましたら、そのまま痛む法を下にして横になり休んでいただきます。
下肢にしびれを感じたり力が入りづらい場合もあります。長い場合は6時間ほどかかることもありますが、 しびれ感は徐々に消えもとに戻るので心配はいりません。
横になった状態で10分ほどの間、足元がしっかりするまで休んで頂きます。
血圧を測定し、問題なければ起き上がってください。
その間は一人で立ち上がることは危険なので、必ずスタッフの指示に従ってください。
また、何か御用がある場合はスタッフをお呼びください。
1~2週間後に「腰の注射・頚ブロック」の予約をお取りください。
受付もしくはネット予約が可能です。何か変わった点がありましたらご連絡ください。医師の緊急連絡先をお伝えします。
☆その他、気になることがありましたら、お気軽に医師や看護師にお尋ねください。
ブロックが終わりましたら、採血や検査・処置が残っている方は、スタッフからご案内いたします。
他に処置の無い方は、会計を1Fにて行います。
リハビリを指示された方は、3Fで予約をお取りください。リハビリの案内カードをお渡しいたしますので、3F受付までおだしください。。
次回ブロック再診時には、事前に血圧を測定しお待ちください。
当日の注射は、症状をみて医師とのご相談の上決定します。
注射当日の入浴は、おやめください。シャワーは問題ありません。
また帰宅後はなるべく安静にしていてください。
針を刺した部分には絆創膏を貼ってあります。
30分後以降には、はがしても大丈夫です。
注射の後は症状が楽になってくることが多いですが、注射当日から1~2日はかえって重苦しく、その後から効果が現れてくる場合もあります。
「リウマチのことを知りたい」「整形外科ではどんな症状を扱うの?」などなど、素朴な疑問から専門的なご質問にもお答えしています。※かかりつけの方は、クリニックまでご連絡ください(電話再診にてお受けします)
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