栄養指導 指導例

80台 女性

腹部の手術後に伴い体力が低下し、体重が増え疲れやすくなったことを気にされていました。

医師に相談し、リハビリテーションおよび栄養指導による管理を開始

面談を行い、現状の食生活及び運動量をチェック。

血液検査及び体組成計による筋量・脂肪量を行いました。

実際に、当時食事をされていた内容です。

【栄養指導内容】

①減塩を心がける

→現状:塩味を避け、食材の香りやコクを活用

 

②消化しにくい揚げ物、炒め物を控える

→現状:極力避け、イベントの時などは食べている

 

③運動後のたんぱく質補給

→現状:毎食、たんぱく質を多く含んだ食品を取り入れている

 

④動脈硬化を防ぐ油の摂り方

→現状:青魚が苦手な分、n-3系の食用油を取り入れた

 

⑤血糖の安定に重要な食物繊維の摂取

 

→現状:毎日海藻(低発酵性の水溶性食物繊維)を食べている



元々しっかりとお食事を食べられる方でした。大腸がん術後の特別な食事制限はありませんが、術後しばらくは消化管への負担を考慮し、消化の良い物(低脂質、低残渣)を中心とした食事を心掛け、徐々にエネルギー、たんぱくがしっかりとれる食事へと移行しました。特に運動習慣を活かして、筋肉量を増やせるような食事方法をお伝えしました。ご本人の意見も聞きながらの取り組みでしたが、食生活に無理がないようでよかったです。

 

この食事は誰にでも当てはまるわけではありませんが、少しの改善が健康維持につながることを知って頂けると嬉しいです。