PTH(副甲状腺ホルモン)製剤

フォルテオ

副甲状腺ホルモン(PTH)は骨を中心としたカルシウム代謝を司ります。

フォルテオはPTHを使った治療法で、現状する治療薬の中で最も効果のある薬剤の一つです。

他の薬剤と違い強い骨形成を促す特徴があり、骨折後の骨治癒の促進にも関与するとも言われております。

そのため、骨粗鬆症に伴う骨折の急性期に選択されることが多い薬剤ともいえます。

PTH製剤の中では、最も骨回転を促進する薬剤です。

2023年9月では3種類認可されており、それぞれ特色があり適切な方に処方します。

 

【注意点】

PTH製剤は骨の代謝を進め骨の若返りを進める薬剤ですが、欠点もあります。

PTH製剤は骨肉腫(骨の癌)の発生の可能性が指摘され、2年間しか使用できません(骨肉腫の報告は動物実験のみで人での報告はありません)。

癌の骨転移や、放射線治療後の方はお避け下さい。癌の主治医にご相談ください。

また、骨代謝を進めるため尿酸が増加する傾向があります。事前の血液検査にて高尿酸血症を確認しましょう。

まれに、副甲状腺機能亢進症の方がおられます。基本的にPTH製剤は効果がありませんので、投与前に精査します。




【投与法】

皮下注射にて投与します。

1日1回 腹部もしくは大腿部に自己注射を行います。


【自己注射指導】

PTH製剤の多くは自分で注射する薬剤であり、ご自身もしくはご家族が注射を行います。

自己注射の指導は、看護師から詳しく説明します。

自己注射指導日(月・水・木 13:30-)に指導を行いますので、受付事務と相談の上でご予約し来院してください。

※事前にHPでの一読をお願いいたします。

多くの方の対応も致しますので、時間の制限があります。

事前の視聴が不十分な方には、再度予約が必要となりますのでご了解下さい。


【フォルテオ 自己注射指導 動画】


フォルテオのQ&Aです。お困りの際のご参考としてください。

【画像が大きい為、wifi環境にて閲覧して下さい】


投与スケジュール

フォルテオは、月に1回 院内処方ができます。

2023年12月から予約制となりました。お薬を院内処方にて希望の方はご予約をお取りください。

1Fで受付をし、2Fで薬剤をお渡しします。

受付時間内(8:45-12:00、14:15-17:00)にご来院ください。

 

フォルテオは、効果の高い薬剤です。定期的に検査を行い、効果を確認します。

次のスケジュールにて治療を行いますので、ご参考としてください。


【薬剤の受け取り・廃棄】

定期的に、薬剤の処方を行います。

管理が必要な高価な薬剤でもあり、月1回 クリニックにて処方いたします。

針の取り扱いに注意が必要ですので、図をご参考としてください。

横浜市では、正しい処理を行うことで「燃えるゴミ」に出すことができます。

  現在(2023.10.29)では、逗子・葉山・鎌倉では一般ごみでは廃棄できませんので、処方された薬局または医療機関にてお問い合わせください。


 

骨密度検査を受けられる方へ

 

当院の骨密度検査は、最も信頼性の高いDXA(デキサ)法を採用しており、腰椎・大腿骨近位部を測定します。

着衣により検査結果に影響があるため、更衣にご協力ください。


検査結果に影響があるため、下記の方はお申し出ください。

 

1週間以内にバリウム検査を受けられた方

股関節の手術(人工関節等)を受けられている方

妊婦の可能性のある方


【医師の再診のご案内】

 

定期的に医師の診察を行います。

すべての検査結果が分かるのに1週ほどかかりますので、事前の検査をお勧めしております。

来院する頻度を減らせるよう、効率よく受診してください。


【骨粗鬆症 検査】

骨粗鬆症は自覚症状がない為、定期的なに検査を行い評価します。

下肢の筋力やむくみなどのモニタリングを行うため、体組成計も行います。

【レントゲン検査】

【体組成計検査】

【骨密度検査】

【血液検査】